SteamDeckに原神をインストール

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海外の友人の力を借りて前倒しでSteamDeckを手に入れました。

SteamDeckはSteamOSというLinuxベースのOSがプリインストールされており、この状態ですとSteamライブラリにあるゲームしか起動できません。

もちろん原神はSteamストアでは販売されておりませんのでそのままではプレイ不可能です。

そんなSteamDeckに原神を入れる方法はざっくり3つ

  1. SteamOSで原神が利用できるツールを導入
    1. この方法はツール利用ということでmiHoYoが禁じているツールを使うということでだいぶグレーです。私はさすがに10万ほど課金してるゲームのBangは食らいたくないので、NGです。
  2. SDカードにWindowsOSを入れて外部媒体型デュアルブート
    1. この方法はSteamDeck自体に悪影響を及ぼすことなく利用できる最も安全な方法です。しかしSDカードからOSやらなにやら読み書きするのでアクセススピードが遅いです。なのでこちらもNG
  3. 最後の三つめは、SteamDeckのストレージをセパレートして、空けた領域にWindowsOSを原神をぶち込む方式の内蔵ストレージ型デュアルブートです。私は実際にこの方法でインストールしました。

と、いうことで3番の方法をざっくりご紹介します。

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注意事項

  1. こちらの方法でWindowsをインストールした場合、SteamOSとWindowsの切り替えはアナログ方式で「ー」と「電源」を同時押しして起動することになります。カスタムブートも導入可能なようですが私は今のままで満足なのでやってません。

    意識しないとプライマリーのブートがWindowsになりますので、導入後はSteamの電源をそのまま入れるとWindowsが立ち上がります。SteamOSでゲームをやりたいときは電源を切って、BIOSから立ち上げてSteamOSを選択してください。プライマリを変える方法は調べてません。
  2. インストールしたWindowsはライセンスない状態なので、なければライセンスキーの購入、あるいは不要なPCからライセンスを移行してください。
  3. SteamDeckはストレージのタイプがいくつかありますが、私は512GBを購入しております。なのでストレージは余裕があり、SteamOS:270GB,WindowsOS:200GBくらいで振り分けてます(残りの40GBくらいはシステムファイルなどで使われてます) 64GBや256GBを買った方は原神とWindowsを入れるとかなりストレージが切迫してくると思います。といいますか64GBの方はあきらめたほうがいいかも、、知れないです。おすすめはしません。

※何か不具合がおきても自己責任でお願いします。

準備するもの

あればいいものは下記4つです。前提としてWindowsのPCを持っているものとします。準備作業用の自前のPCが必要です。

  1. USB-Type CのUSBハブ
    1. これはSteamDeckにはSDカードポートと、Type-Cのポートがないためです。このUSBハブを通して後続のUSB機器を接続します
  2. USBフラッシュメモリ その1 GParted用(4GBあれば安全)
    1. これは最初に記述したSteamDeckのストレージをセパレートするために使います
  3. USBフラッシュメモリ その2 WindowsOS用(私は無駄に128GBのSDカードをつかいましたがおそらく32GBあれば足りるかと思います)
    1. これはWindowsをインストールするときに使います
  4. USB接続タイプのキーボードとマウス

1、4はあればいいだけなので、2,3を説明します。

GPartedのUSBフラッシュメモリを作る

GPartedはストレージのパーテーションエディタです。今回は1つのストレージの中にSteamOS領域とWindowsOS領域を作る必要があるため、このツールを使って分断します。

まずは下記サイトからGPartedをダウンロードします

https://gparted.org/download.php
下の画像の一番上でよいと思います。


次に、このままではただのデータをUSBフラッシュメモリに移動することになってしまうので、そうではなくBIOSから起動できるようにUSBフラッシュメモリをBIOSから起動できるようにrufusを利用します。

rufusはBiosなどから起動できるようにデータを記録媒体に書き込んでくれるツールです。

Rufus - 起動可能なUSBドライブを簡単に作成できます
Rufus: Create bootable USB drives the easy way

一番上のRufus 3.20でよいです。

ダウンロードしたRufusのExeファイルを開くと下記の画面が開きます。

  • デバイス:4GBくらいあるフラッシュメモリをPCに差し込んで、認識されている状態であればプルダウンで選択可能です。
  • ブートの種類:右側の「選択」を押すとファイル選択画面になりますので、先ほどDLしたGPartedのISOファイルを選択します。

あとはデフォルトでよいです。「スタート」ボタンを押すとポップアップが出ます。デフォルトで「ISOイメージモードで書き込む」になっているのでそのまま「OK」を押します。

数分で終わります。これでGPartedの準備は終わりです。

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WindowsOSのフラッシュメモリを作る

下記のマイクロソフトのHPより、Windows10のインストールツールをダウンロードします。私は11ではなく10を利用しています。

Windows 10 のダウンロード

MediaCreationTool21H2.exeというファイルがダウンロードできます。こちらを起動する前に記録媒体をパソコンに差し込んでおきましょう。

windows10のセットアップ画面が表示されます。

同意してください。

「別のPCのインストールメディアを作成する」を選んで「次へ」を押してください。

何も変更せず「次へ」を選択してください

「USBフラッシュドライブ」を選択してください

「リムーバブルドライブ」に、差し込んだUSBフラッシュメモリがあることを確認してください。下記の画像はFが先ほどのGPartedなので、Gのほうを選択します。不安であれば先ほどのGPartedは外して、選択を1つの状態にしましょう。で、次へを押します。

このインストール作業がかなり長いので、説明としてはこれで終わります。

インストールが終わればメディアの作成は終わりです。

SteamDeckのBIOS画面を開く

用意してあるTypeーCのハブに準備したUSB媒体2つを差し込んで、SteamDeckのUSB Type-Cのポートにぶっさします。また、作業をしやすいようにUSBコードを利用するマウスとキーボードもハブに差し込んでおきましょう。

こんなの使いました。

同一の製品はAmazonでは売ってませんでしたが、Type-Cの差し込みで、USBやSDカードが有れば何でも良いと思います。下記が同じ会社のUSB-Cのハブです。

SteamDeckを上から見た図です。

左側に音量調整の「ー」「+」のボタンがあります。この「ー」ボタンを押しながら、電源ボタンを入れると「ぴこっ」みたいな音がします。音が鳴ったら二つのボタンとも放してください。(押しっぱなしだと私はうまく起動しなかったです)

GPartedでストレージを分ける

BIOSの画面からGPartedをインストールしたメディアを選択してください。私の場合はすでにWindowsが入っている状態なのでWindwosが一番上に表示されてしまっています。

下記の場合は上から三段目がGPartedでしたのでそれをクリックします。

GPartedが立ち上がりますが、特に操作せず待ちましょう。

待ちます。

Enterを押します。

”Which language do you prefer?”では「33」を入力してエンター。(好きな言語を選んでください)

”which mode do you prefer?”の質問は「0」を入力してエンター。

しばらく待つと下記画面が立ち上がります。下記の右上にあるボタンが「/dev/nvmeOn1(xxxGB)」になっていることを確認してください。

画面の一覧にある「dev/nvmeOn1p8」というのがSteamDeckのストレージ部分のようです。なのでこれを分断します。「dev/nvmeOn1p8」にカーソルを合わせて右クリックをし「Resize/Move」を選んでください。

サイズを指定します。これ以降はGPartedの操作なので下記サイトを参照してください。

「GParted」の使い方 - PCと解

サイズ指定した後は「Resive/Move」のボタンを押して、画面上のほうにあるグリーンのチェックマークを押します。チェックを押すとセパレート処理が始まるので終わるまで待ちます。

処理が終わったら画像の右上の黒い四角を押して、ウィンドウを閉じます。

閉じると下記画面が表示されてます。一番左上にある赤いシャットダウンのアイコンをダブルクリックします。(シングルクリックだと選べませんでした)で、表示されたポップアップで「ShutDown」を必ず選んでください。

ここで注意があります。ShutDownをしたあとはかならず再度BIOS画面をたちあげてください。そうしないばあいは素直にSteamOSが起動されます。

その場合、なぜかSteamOS側で先ほどセパレートしたストレージを元に戻してしまうので、必ずBIOSを立ち上げて後続の処理に進むようにしてください。

Windowsをインストール

またBIOSをたちあげたら、つぎはWindowsのインストールツールが入っているUSBを選びます。

私の場合は上から4段目のやつです。

こちらをクリックするとWindowsのインストールツールが立ち上がります。

下記画面がでるので、「次へ」

今すぐインストール

「プロダクトキーばありません」を選択。(あとでライセンス認証してください。。しなくても使えますけど)

わたしは「Windows10 Home」のライセンスを持ってるので、それを選んで「次へ」

同意します。をチェックして「次へ」

インストールの種類は「カスタム:xxx」のほうをクリックしてください。

GPartedで分割したドライブが一番下におそらくいますので、それを選んで次へ。です。これ以降は撮影できなかったので説明は省きますが、標準のWindowsインストール方法になりますので他サイトをご参照ください。

Windowsがインストール出来たら、もうこっちのものです。いったんお疲れさまでした。

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Windowsにドライバを入れる

Valveはオフィシャルでデュアルブートをできるようにする想定のようですが、現在オフィシャルアナウンスとしてはSteamOSかほかOSか、という案内を出しています。

で、WindowsOSを無事インストールできても、ドライバが対応されてないので、SteamDeckように各種ドライバを入れる必要があります。

ドライバ自体はSteamのオフィシャルサイトから落とせるので落としましょう。

Steamサポート :: Steam Deck-Windowsリソース

すごい親切に説明付きなのでこの通り入れましょう。私は下記の6つ全部入れてます。これらがないとなんもできません。。

ちなみにWindowでZipファイルを開くとそのまま解凍せずに中身が参照可能ですが、解凍してからご利用ください。解凍しない場合5,6で、右クリックしても「インストール」がでてきません。

1.APUドライバー-こちらからダウンロードし、setup.exeを実行してインストールしてください。

2.Wi-Fiドライバー-こちらからダウンロードして、install.batを実行してインストールしてください。

3.Bluetoothドライバー-こちらからダウンロードして、installdriver.cmdを実行してインストールしてください。

4.SDカードリーダードライバー-こちらからダウンロードして、setup.exeを実行してインストールしてください。

オーディオドライバ

5.ドライバー(1/2)をダウンロードし、cs35l41.infを右クリックして「インストール」を選択します。 (最終更新日:2022年6月13日)

6.ドライバー(2/2)をダウンロードし、NAU88L21.infを右クリックして「インストール」を選択します。

https://help.steampowered.com/ja/faqs/view/6121-ECCD-D643-BAA8

あとは原神を入れましょう

原神は普通のPC通りインストールできます。あとは雰囲気を出すためにSteamのWallpaperEngineでもいれましょう。私はこんな感じで珊瑚宮さんの画像を使わせてもらってます。

SteamOS側を利用したいときはShutDownして、BIOSから起動してください。

よいSteamDeckライフを。

SteamDeckをデュアルブートした時の起動と原神プレイの動画を上げました

参考の動画

全体の流れはこちらを参考にしました

メディアの用意とドライバのインストールはこちらを参考にしました(下記はSDカードからのDualbootの説明をしています)

コントローラに関しては下記を参考にしました

原神プレイ時のSteamdeckの温度と排熱音

2022/10/11に測定しました。激しい戦闘中には写真がとれないので稲妻の街中で測定しています。

原神野設定画面

排熱口にちがづけると

  • 温度は24.8
  • 音は49.2db

やや遠ざけると

  • 24.8
  • 35.1db

コントローラ設定

Steamdeckにwindowsをいれただけだとsteamdeckのコントローラが機能しないため、別途コントローラドライバをインストール必要があります。

いくつか候補がありますが私は下記を導入しています。ページにある「How to Install」のとおりに各種インストールすれば問題なく動きますが、exeファイルのため警告等がでます。特に問題ないとは思いますが、気にされる方はご注意ください。

Installation
A windows usermode controller driver for the steam deck internal controller. - mKenfenheuer/steam-deck-windows-usermode-...

URLリンクの下記3つをDLします

ViGEmBusdriverはControllerのドライバーです。Visualc++はおそらくSWICDを動かすための環境を整えるためのIDEです。SWICDはWindows環境でSteamdeckの組み込みControllerをViGEmBusdriverを通してXboxControllerとして扱うためのツールです。

それぞれ案内に従ってインストールしてください。

そのあと、インストールされたSWCIDを起動してください。

起動するとwindowsのツールバーに常駐されます。アイコンの右下に緑色の丸がついてれば起動中です。

アイコンをクリックするとControl Panelが開けます。ここからは好みですが、Hapticが邪魔だったので、左サイドバーにあるDefault Profileをくりっくして、HapcitFeedbackの箇所にチェックつけます。

UIが分かりづらいですが、下記状態にすると左スティックに触れたときにバグ?で動作するHapticFeedbackをDisabledでき、steamdeckの右パッドのHapticFeedbackもDisabledにできます。

上記の内容を保存するときはcontrole panelを閉じるときに保存するか、の確認ウィンドウが出ますので、保存して終了してください。

因みにですが、とあるときからゲーム中にSteamのソフトウェアキーボードが勝手に起動するという事象が発生しました。その時は下記のサイトをもとに設定を無効化しました

Steamをインストールしており、同じような現象が発生した方は参考にしてください。(原神のみをインストールしている人であれば発生しません)

ゲーム中に操作邪魔なコントローラースクリーンキーボードを無効化・オフ・消す設定やり方 【Steam】  – PCゲーマーのレビューとエミュレーター 
  1. steamを開く
  2. BigPictureをひらく
  3. ギアマークをクリック
  4. コントローラの基本設定をクリック
  5. デスクトップ設定をクリック
  6. コントローラの切り替えで「contoller_neptune」をクリック
  7. 右下にあるボタン設定画面のような箇所をクリック
  8. Xボタンに設定されているソフトウェアキーボードを外す。

7で説明している右下の箇所

8番の箇所

Xボタンにソフトウェアキーボードが設定されていました。

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